ニュースリリース
ポリエチレン・ポリスチレン複合樹脂発泡体である「ピオセラン」を用いたバンパーコア材が、9月に発売開始したトヨタ自動車の高級ブランド車「レクサスLS460」に採用されました
1.「レクサスLS460」採用の経緯
昨今、日本国内の自動車メーカーでは、衝突安全性能の向上が重要な課題になり、様々な部位で安全機能を付与する動きが活発になってきております。また、ガソリン価格の高騰や地球環境保護の高まりに伴う燃費向上ニーズに対応すべく、車体の軽量化を推進しております。
当社では、株式会社中外(本社:名古屋市中区)との共同開発により、2002年トヨタ自動車「イスト」向け 自動車EA材(乗員下肢部保護用衝撃吸収材)を皮切りに、ポリエチレン・ポリスチレン複合樹脂発泡体である「ピオセラン」を用いた自動車EA材やフロアスペーサーの供給を進めてまいりました。また、バンパーコア材では、2005年中国の「クラウン」での採用を最初に、国内においても「RAV4」や「エスティマ」で納入実績があり、今回トヨタの安全技術の最先端を行く「レクサス」での採用で、さらなる需要の拡大が見込まれます。
2.「ピオセラン」の特長
- 「ピオセラン」は、ポリスチレンの剛性、ポリエチレンの弾性を任意に組み合わせるという当社独自の技術を生かすことにより、自動車部材に要求される高いエネルギー吸収性を付与することができます。
- 「ピオセラン」は、鉄、インジェクションに対してはるかに軽量で、自動車の車体軽量化に貢献しています。また、他の競合発泡樹脂(発泡ポリプロピレン)による成形品と比べても、形状設計により約10〜15%軽くなります。
- 「ピオセラン」は、汎用の発泡ポリスチレン成形機で成形が可能なことなどから、他の競合発泡樹脂(発泡ポリプロピレン)に比べ、加工合理化により約15〜20%のコスト減となります。
3.「ピオセラン」の今後の国内展開
「ピオセラン」は、トヨタ以外の国内自動車メーカーへの部材納入も行っておりますが、さらなる採用車種の拡大はもとより、「ピオセラン」の素材と形状設計の開発を生かした他の部位への展開も進めてまいります。また、エネルギー吸収をより高めた新原料の開発にも取り組んでまいります。
4.「ピオセラン」の今後の海外展開
「ピオセラン」は、国内自動車メーカーの海外生産拠点拡大に対応した海外供給体制の構築を進めております。中国においては、2004年5月に上海に販売会社を設立し、2005年8月には天津に「ピオセラン」の生産工場を完成させ、現地供給を開始しておりますが、現在すでにフル稼働状況で推移しております。
また、今後注目されている北米地域での供給においては、2006年4月にデトロイト近郊に販売会社を設立し、また2006年11月には、テネシー州に「ピオセラン」の生産工場を完成させ現地供給を開始しました。さらに、ヨーロッパでの供給拠点も設立し、2010年度には全世界で年産1万トン体制を目指し取り組んでおりましたが、現在の見込みでは1万6千トン程度とさらなる伸びが期待できます。
5.中期経営計画における「ピオセラン」の事業拡大
「ピオセラン」は、自動車部材の他にも、自動車部品梱包材(KD梱包材)や、パソコン等IT 機器梱包材、液晶・PDPのガラス搬送容器などにも採用が拡大しております。 現在推進中である当社グループの中期経営計画「DASH50‐Stage II」の最終年度となる2008年度には、「ピオセラン」の国内外売上高(グループ内売上を含む)を2005年度の約3倍となる100億円を目標として拡販に取り組んでまいります。
【お問合わせ先】
積水化成品工業株式会社 総務部 広報担当 河村 健作
Tel : 06-6365-3013